麻生副総理をお迎えして・ヘンドン日本人墓地設立80周年式典
【麻生副総理兼財務・金融大臣をお迎えしてのヘンドン日本人墓地設立80周年式典】
2016年7月30日(土)時間:午前11:00
場所:Hendon Park Cemetery, Holders Hill Road, Mill Hill, London NW7 1NB
へンドンにあります、日本人墓地は1936年往時の吉田茂大使〔当時)が建立除幕されました。これまでに165人が永眠されています。(埋葬、散骨、名前の列記のみを含む)
現在は英国日本人会がこの墓地をお守りしています。元吉田大使は戦後の日本国首相を歴任されましたが、故・吉田茂首相のお孫さんに当たる麻生副総理兼財務・金融大臣が今回の80周年式典に御来駕下さり、ヘンドン墓地80周年記念式典が無事執り行われました
当日は雨もなく、暑過ぎず、寒過ぎずの天候の中、麻生副総理兼財務・金融大臣、鶴岡駐英国日本大使、デビッド・ ロングスタッフバーネット区長ご臨席の下、宇山総領事(英国日本人会名誉会長)の司会進行で、麻生副総理ご一行を含め、在英日本大使館員、英国日本人会会員、在英日本企業の代表など140名近くが参列しました。
佐野会長はご挨拶のスピーチで
「此処に眠る我等が祖先は今日では想像も出来ない幾多の苦難を乗り越えて英国での日本人の佇まいを持ち、英国人に愛され多くの人的資産をお残し下さいました。後輩である我々は本日の記念式典を通じて改めて祖先の努力を敬い、心からの感謝の念を捧げるものであります」と述べられた後、「我々は遠く日本の地から離れても心は常に一つ日本を思いながらこの地に生きて参ります」と述べられました。
麻生副総理はスピーチで、当時、駐英国日本国大使だった祖父の吉田 茂元首相が、除幕式で語った、「どうか将来、荒廃に陥らぬよう、各人協力されたい」とのお言葉を紹介、また、 ご両親が1937年に訪英中に吉田元首相の側近だった白洲次郎氏が、麻生副総理のお父様にお母様を紹介したのが縁で自分がこの世に生を受けたエピソードをお話しされ、「英国の日本人社会がなければ私は存在しない」と笑いを誘っていました。
続いて、鶴岡駐英国日本国大使は
「日英関係が今日の交流を見るまでには、この墓地に永眠する方々をはじめ、数えきれない諸先輩の血の滲むようなご苦労があったことは言うまでもありません。ここに御礼への哀悼の意を捧げますと共に御前に集まった我々がこの墓碑を後世の人々に語り継いで行かなければならないと考えます。その上で両国関係の更なる発展を期するのが我々の責任だと思います」と述べられました。
読経・礼拝の後、献花、桜の植樹が行われました。
最後は会員の皆さんによる「故郷」斉唱で慰霊祭は幕を閉じました。
式典の後は、Hendon Golf Club (Ashley Walk, London NW7)に場所を移し、レセプションが行われました。鶴岡駐英国日本国大使より、長年ヘンドン日本人墓地をお守りしてきた英国日本人会に対し感謝状が手渡されました。
佐野会長は「80年の風雪を耐えて此処に立派な墓碑を残された祖先への感謝を心に、今の我々は新たな人生に向かっての夢と希望を持ってこの地で頑張って参ります。」とのスピーチで、決意を新たにされました。
歓談の最中に、墓地管理部長藤田幸子さんが、麻生副総理に芳名帳へお名前を書いて下さるようお願いしたところ、快諾して下さり、わざわざお付きの方を呼んで筆ペンを持ってこさせ書いて下さいました。お名前から先に書かれたそうです。
最後に、 1997年より英国日本人会がお墓の管理を受け継いで、最初の墓地管理担当は福留国紘さん、トミ・フリーボーンさん、百子ウイリアムズさん、現在が藤田幸子さんです。先輩の管理者、其々立派な事をされて来られ、現在の日本人墓地があり、墓地管理を担当してくださった方々に感謝の意を表します。
※詳しくはこちらの報告書をご覧下さい。
墓地80周年慰霊祭Web 『報告書圧縮(最終)』
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