英国初心者の絶景巡り! 鬼頭あゆみが行く イギリスの旅 Vol.3
今月は『Black Chalk ワイナリー』
ちょっと古い話ですが、6月の父の日にどんなプレゼントを贈ろうかと思案していた時、東京で活躍するソムリエの友人から耳寄りな情報が。イギリスのスパークリングが今、凄い事になっ ているというのです。特にハンプシャーは、石灰質の土壌で、ぶ どう栽培に適している上に、温暖化の影響か、近年は気温も高 く、質の高いぶどうが採れるようになっているのだとか。夫は、 無類のワイン好き、特にスパークリングが大好きで、これはと思 い、早速、イギリスでのおすすめを聞くと、著名な評論家のジャ ンシス・ロビンソンさんが絶賛するワインがあると教えてもらい ました!
イギリス南部ハンプシャーにあるBlack Chalk、すぐにネットで1本注文。さらに 飲むだけじゃなくぜひぶどう畑を見に行 きたいと思いロンドンから出発しました。 車を走らせること1時間30分、そろそろ 近くに来たようだと思ったころ想像もしていなかった可愛い 村が目の前に。手入れの行き届いた茅葺屋根と木枠組の家。
Whererwellという村で、観光地化していない桃源郷のような 佇まい。カフェやお土産屋もな く、村の人が丁寧に暮らしてい る雰囲気が伝わり、小さな宝物 を見つけた気持ちになりまし た。村はずれには、小川が流れ ていてこの水の美しいことと言 ったら。清流の上に木製のフッ トパスがあって散策も楽しめ ます。
そんな美しい水の流れる場所に、目指すBlack Chalkワイナリ ーがありました。ワイン工房の駐車場に車をとめ、少し坂を登っ た先に、広大な葡萄畑が広がっていました。なだらかな丘に緑 のぶどうの木。とても美しい光景で、こんな場所で育つ葡萄か ら作られたワインはと期待感が高まります。(ちょっとケチな夫 は、特別な時に空けたいと、せっかく買ったスパークリングワイ ンは、今もセラーの中に・・・)実は、こちら英在住日本人の方が 共同経営者なんだそうです。どういうきっかけで、ワイナリー の経営を始められたのかちょっと気になりますね。ワイナリーで は、ランチ付きのツアーなどもやっているようで、次は是非と思 っています。9月末から10月、収穫が終わったあと、ぶどう畑は 一斉に紅葉し、とても美しくなります。だいぶ前ですが、NHKで フランスのブルゴーニュのぶどう畑の紅葉を見て、とても感動 したのですが、きっとイギリスでも見られるはず。秋、ぶどう畑 の絶景を探しに出かけて見ようかと思っています。その報告は 次回!