忘れな草部
「忘れな草プロジェクト」
第二次大戦後の英国における日本人社会
1960年代、日本は経済成長、政治の安定、オリンピックの成功等で、国際社会への復帰を実現しました。
それと同時に海外旅行の自由化、パスポートの申請条件緩和、
外貨の持ち出し制限の増額・撤廃の流れのなかで、海外へ出る人が増え、
戦時中一時途絶えていた英国への日本人旅行者の数も次第に増えていきました。
60年代から70年代にかけて、
英国人と結婚をした日本人女性、単独で英国に渡航してきた若者、
企業派遣で来たものの、英国が気に入り会社を退職して英国に定住した人、
レストランやギフト店等の日本人向けのサービス業等を始めた人等を中心に、
徐々にではありますが、駐在員、学生、研究者とは別に、
永住者による日本人社会が形成されてきました。
「忘れな草」プロジェクトは、
在英日本人永住者を中心とした「英国日本人会」(The Japan Association)が、
1950年代後半から英国における日本人社会を形成した人々にビデオ・インタビューを行い、
貴重な証言を映像で記録するプロジェクトです。