ZOOM特別新年会の報告

本年度JAの最初の企画として、1月6日に元駐日英国大使、 現オックスフォード大学ウルフソンカレッジの学寮長のテ ィムヒッチンズ氏をお招きし、現在研究中の「ヒッチンズ の平家物語入門」と2016年、日本で英国大使時代に発行 された「大使の句集」についてお話をいただきました。 「平家物語」では外国人にとって750ページもある英文訳 の本を読むのは辛いがティムさんは「平家絵物語」を見つ けられ、絵を見ながら「平家物語」を理解していくとい う、日本人では思いもつかない「平家物語入門」のお話を 伺いました。 「大使の句集」のお話ではこの本のイラス ト・編集をおやりになった笠嶋孝至さんも日本から参加く ださり、この本をイラスト入りで発行した際、句集は春夏 秋冬の句で成されているが、春の色、夏の色等、その季節 の色を出すのに苦労なさったとの事、例えばイギリスの感 覚では春は白、紫(スノードロップやクロッカス等の色) であるが、日本では春はピンクである。そして夏、秋、冬の色を説明された。

 

 

また、句集の最後の締め括りの俳句を どうしてこの句『幸せはぴったりとした締めくくり』を選 んだ理由などを伺いました。質疑応答では、ティムさんの 句集の中の句を画面で拝見しながら、参加者からこの表現 は英語の方が良い、俳句を作る時、日本語英語どちらの言 葉で考えるのか、575の配置は俳句を作ってから替え るのか等、20分程度活発な質問が飛び交いました。 この 「大使の句集」を希望者にお譲りいただけるとの事で豪華 版、普通版と希望者を募りました。ま た、講演の前に挿絵担当の笠嶋さん からも挿絵いりで一句送られてきまし た。ティムさんのお部屋には新春らし いネコヤナギも飾られ、新年にふさわ しい講演でした。参加者82名。

 

参加者の声

*本当に良いお話でしたね。少し高尚になった感じがしました。 *Dear Sir Tim, Thank you very much for your talk! My husband and I really enjoyed your Haiku and the talk. I come from Ishikawa prefecture and I was particularly moved by your Kenrokuen haiku. (Please forget that gentleman`s suggestion. I thought the way you wrote was very original therefore Good. Not 類想類句 which is very important! Best wishes *お話を伺っていて日頃の煩悩が洗われ た様でした *ティムヒッチンズさんの新年会のお話は楽しかった です。*大使の句集を手に取って味わってみたい、と思って先ほ ど申し込みました。*大使のお話とても良かったわ。大変楽しみ ました。挿絵をした方からいろいろお話し聞きたかった。