6月二水会報告

◉ 日時: 6月14日(水)18:30 より
◉ 演題: 「絵画の秘密 絵画修復師から見えるもの」
◉ 会場: Farm Street Church (114 Mount
Street, London W1K 2AH)
◉ 講師: 絵画修復師 山本 亜紀 様
◉ プロフィール:2006 年イタリアへ移住。フィレ
ンツェの絵画修復学校へ入学、Tecnico Espertoin
Restaurodi Dipinti の技術を獲得。額縁、金箔貼り
の技術も取得。見習いで入られた工房で、卒業後正
式採用されて現在に至る。工房の取引先は、個人、
古美術商、美術館と幅広く、ティツィアーノ、ゴヤ
などの修復も手がける。パリのルーブル美術館で今
開催中の展示会ではクライアントがルーブルに貸し
出した絵画の修復にも関わる。
6 月の二水会は絵画修復師としてヨーロッパで活躍
されている山本亜紀様にお越いただきお話しをして
いただきました。
絵画修復師の山本亜紀さん

イタリアの美術館
で絵を修復してい
たのを見た時に、
「このこつこつが
いいなあ、こつこ
つすることが好き
で、人と関わらず
にいいなあ」、と思われたことがきっかけで、絵画
修復師の道に進まれ 7 年目の山本さん。今回絵の修
復の為にロンドンへいらっしゃったそうです。
これから修復する予定の実物を見せていただき
ながら、絵の説明や修復方法など具体的に説明をし
て下さいました。今や修復されていない絵はないと
いう程、修復師の役割は大きいようですが、この仕
事は几帳面で妥協を許さない日本人には向いている
と言われるそうです。
修復師への経緯や工房でのお仕事にまつわるお
話し、また流行や絵の内容、イタリアの修復師の現
状などについても具体的にお話し頂き、参加者は、
興味深く聞き入っていました。 (参加者 27 名)