英国日本人会の皆様へ、新年の御挨拶

英国日本人会の皆様、新年明けましておめでとうございます。

昨年を振り返ると、日英両国がその絆を深めた、盛りだく さんな一年でした。英国が議長国を努めた G7 の関連で菅前 総理大臣、茂木前外務大臣、林外務大臣がそれぞれ訪英され、 また岸田総理大臣も、就任直後の非常に厳しい政治日程の間 を縫ってグラスゴーでの COP26 に参加されました。英国か らは空母「クイーン・エリザベス」をはじめとする海軍艦隊 が日本に寄港し、「自由で開かれたインド太平洋」に向けた 協力を象徴するものとなりました。経済面では昨年 1 月に は日英経済パートナーシップ協定(EPA)が発効し、英国の CPTPP 加入に向けた手続きも進んでいるところです。さらに、 東京オリンピック・パラリンピックでの、日英両国の選手団 の活躍が、ここ英国でも大いに話題となりました。

一方で、やはり新型コロナウイルス感染症についても触れざるを得ません。昨年秋からのオミクロン株の急速な流行は、 「ウィズ・コロナ」「ポスト・コロナ」の世界への道が決して 平坦なものではないことを、まざまざと見せつけました。日 本人会の皆様も、感染対策との関係で、様々な判断の必要性 に直面されることが多くあるかと思います。特に年末年始の 休暇に当たり、日英両国の水際措置の度重なる変更にやきも

きされた方もいらっしゃるでしょう。大使館としましても、 関連の情報を迅速にお届けすべく、努めてまいります。

一寸先が闇なら 二寸先は明るい未来 (「人生最高の日」より)

ロンドン在住のシンガー、宇多田ヒカルさんの歌の一節で す。我々はいずれ明るい未来にたどり着く日がやってきます。 今年が皆様にとって幸多き年となりますことをお祈り申し上 げて、私の新年の御挨拶とさせていただきます。

令和4年1月 在英国日本国大使館 総括公使兼総領事 川瀬 和広