紅葉会 (ZOOM)

●6月紅葉会の報告●

講師:ロンドン在住、銀行員、依田卓也氏

演題:「パイプオルガン入門」

パイプオルガンの歴史

パイプオルガンは何と、水力を利用したものが古代紀元前から作 られ、その後、中世後期に発達。Renaissanceバロックで昇華、花 開いていく *ドイツでは、オルガン文化の頂点に立つJ.S.バッハ。 バッハ終焉後もメンデルスゾーン、シューマン、リスト、ブラームス、 レーガーなどロマン派のオルガニストが活躍

*オランダ

・北ドイツと近いという地理的利点により北ドイツのオルガンビ ルダーA.シュニットガーと息子が多くの歴史的オルガンを制作

・バッハより前にポリフォニー作品を残したスウェーリングが有名

*フランス

・ドイツにに1世紀遅れてバロック音楽が発展

・1789年に始まるフランス革命で主要都市の多くの教会のオルガ ンは破壊

・その為にフランク、サン・サーンス、ヴィドールなどのロマン派オ ルガニストが活躍

*イギリスについては次回にということで楽しみです!

パイプオルガンの構造

パイプオルガンの表と裏を詳しくご説明下さり、色々なパイプが どんな音色を出すか聴かせていただきました。

8フィートのパイプでピアノと一緒の音程が出る。倍になると音程 が1オクターブ下がる。彼がご存じの中で、64フィートのパイプが 一番長いということでした。

演奏

コンピューターを使いいろいろなパイプオルガンの音を再現でき る。 Hauptwerk Virtual Pipe Organ というソフトウェアを使っている。

・実存のパイプオルガンをサンプリング

・MIDI( Musical Instrument Digital Interface) 機器をコンピュー ターに接続し、実存するパイプオルガンを教会やコンサートホール の音響同じレベルで忠実に再現 これのすごいところは、実際にある教会に行って、様々なマイクを 設置してすべてのパイプの音を録音して、家の電気のオルガンで弾 くと、それが、あたかも教会で演奏しているように再現してくれる。

3曲ご披露頂きました。 Johann Senastian Bach O Mensch Felix Mendelssohn Bartholdy オルガンソナタ 1番 アダージオ Johann Senastian Bach 最も有名 Toccata&Fuge

週末に趣味で演奏されているだけとは思えない、心が洗われるよ うな、荘厳で重厚な素晴らしい演奏に皆で酔いしれました!! 最後に質問も沢山出て、盛り上がりました。お仕事を休んで貴重 なお時間を割いて下さったことに心より感謝です。

※8月の紅葉会はお休みです。