忘れな草よりお知らせ

「忘れな草」イベント

 

Japan Houseで11月7日に開催されたイベントには 沢山のJA会員の方々に出席頂きありがとうございまし た。開催寸前になって小篠ミチコさんの日本滞在が延 長され 参 加できなくなるというハップニングがありま した。幸いに世界ネットで繋がっている時代なのでス カイプを使って事前にヴィデオ インタビューをして当 日、ミチコさんも参加という形をとることが出来ました。 Mike Houlihan, Japan House館長に続き、日本大 使 館 の伊 藤 公 使にご挨 拶をして頂いた後、パネル の 加 藤 節 雄さん、ホウキ和 子さんと私も少し加わりサイ モン・ライトの司 会で 予 定 の時 間 があっと言う間に過 ぎるほど楽しい会話をすることができました。更に昔 の 写 真 やヴィデ オが 観 客に 好 評 だったと思 います。 レセプションで は 寄 付して 頂いた「酒サムライ」から の日本 酒 、福 島「しゃくなげ 会 」からのピー チジュー ス、会 員 の田口晴 恵さん 経 営 の 和 菓 子 からのどら焼きを 楽しん で 頂 け たと思 います 。失 敗と言 え ば J A が 用 意したスナック菓 子 の 量 が 少 なくてアッと言う 間に無くなってしまった事 でした!1 0 0 人 近い人 たち に 必 要 な 量 の 判 断ミスでした!!お 詫 びいたします。 Momoko Williams (プロジェクト部長)

 

 

「忘れな草」イベント、パネルディスカッションに参加して

 

11月7日午後6時半からジャパンハウスと英国日本人会の共 同主催で「忘れな草」プロジェクトの紹介とそのパネルディス カッションが行われましたので参加させていただきました。 当日は、パネリストとしてフォトジャーナリストの加藤節夫さ ん、パフォーマーの法貴和子さん、そして予定されていたファ ッションデザイナーの小篠美智子さんが、日本からの帰国が 遅れたために、英国日本人会副会長で「忘れな草」プロジェ クトを取りまとめていらっしゃるウィリアムズ・モモコさんがお 話をされました。また、小篠さんは同日参加はできなかった ものの、別途日本の小篠さんにインタビューを行ったビデオ も紹介されました。 パネル・ディスカッションはジャパンハウス・ロンドンプログ ラムマネージャーのSimon Wright氏がインタビューアーとし て、英国へ移住した日本人の方々の歴史をビデオグラフィー として残す「忘れな草」プロジェクトの重要さを伝えて始まりました。

それぞれの方々の英国へ移住されたストーリがとてもユニ ークでしたが、加藤さんはジャーナリストとして英国へ来た はずがカメラマンとして仕事が始まり、当時英国へ留学されていた現 天皇陛下を取材することも多くあっ たとのこと。また、法貴さんは英国 文化に傾倒されていたことから英 国が外国として訪問した最初の国 で、英国の人々が大人でありながらある意味子供のように自由に生きていることに驚き、ご自身にとっても生きやすい国であると思われたこと。そして、小篠さんは日本に居ることで、すでにファッションデザイナーと して活躍していたお姉さん達のお手伝いで終わることを避 けたかったために、当時比較的治安の良いと思われていた 英国へお母様の経済的サポー トを受けて英語が全く話せな い中で来ることになったとのこと。 最後に、パネリストの方々に日 本の若い人々へのメッセージ が問われましたが、ウィリアム ズ・モモコさんの「インターネットなどで情報を得られること や便利な日本の中で生活することで満足しているのではな く、外の世界を自分の足で訪れて経験をするという気持ちを 持って欲しい」という言葉で締めくくられ、多くの方々が共感 していたように思います。

私は英国日本人会の「忘れな草」プロジェクトについて改め てこのイベントで学ばさせていただきましたが、インタビュー を受けた1950年代以降英国へ移住された先輩方々の、今で は想像できないご不便もある中でこの地で生活を築かれた 歴史を残すことの大切さを感じると共に、今後も英国と日本 を繋いでいくであろう日本人の方々の様々な生き方を記録し ていく「忘れな草」プロジェクトが、長く続いていくことを願 い帰途につきました。Whitehouse佐藤敦子