同好会3月の報告

俳句を学ぶ会

日時:3月15日(木)13.30 より

思いもかけず、14名の出席となり、盛会でした。

University of Southern California の教授、ヴェリナ ヒューストンさん(ご母堂が日本人)が来られて在英熟年者の活動振りを見学して帰られました。

来月の季題は「4月馬鹿」です。 上品にまとめてください。

菜の花に春の息吹を早取りす キング 悦子

菜の花を墓前に供う里帰り 田口 邦子

春眠や我何急ぐ心生ふ 上田 陽子

菜の花をちらしに飾り母ありき 岡部 道

夕暮れの垣根にほのか沈丁花 広瀬 信子

スケッチ

3月14日、今回は春らしい温かい日になり美術館のベンチにすわってスケッチできるほどでした。

部長 常連が不在でしたが新しいメンバーが加わり合計8人が参加しました。

このウォーレス・コレクションはハートホード伯爵家の当主が収集した美術品の展示ギャラリーです。各部屋の展示品が多くて描く時間がなくなり写真を撮って後で仕上げることに全員賛成。もう少し時間があればと言う意見が多く出ました。 これからは新しい意見アイデアをいれて、内容のある会になればと思います

食べ歩き会

2月第26回食べ歩き会

Regent Street沿いのビルの5階にあるAqua Nueva Spanish Restaurantで開催。予約が難しいという問題もクリアし、楽しいお食事となりました。15人の参加者は、洗練されたメニュー、サービス、雰囲気に大満足でした。

映画鑑賞会

『伊豆の踊子』3月20日 (参加者20名)

日差しのない寒い一日のロンドンでしたが、熱心な皆様にご来場頂き、素晴らしい映画上映会になりました。

吉永小百合と高橋英樹のコンビと大阪志郎、浪花千栄子、さらには南田洋子、十朱幸代の脇役陣の名演技に涙した人が多かった。川端康成の小説の映画化は『古都』『雪国』『山の音』など話題作も多く、川端文学が映像化しやすい一面を持っていると私は思う。しかしながら、見終わったあとメンバーのお一人から「この映画は原作のテーマと違っているように思う。」との発言がありました。おっしゃる通り、この名作『伊豆の踊子』は19歳の川端康成のドキュメンタリーであって、一般の映画のように「虚構で固めたり」「過度な想像と演出」は逆効果になってしまう。此れまで6人の監督で6作品が製作されているが、第二作目の野村芳太郎監督で美空ひばり、石浜 朗共演の作品が良くできていたように思う。 何故なら美空ひばりその人物こそが川端が見た踊子そのものであったのでは!?

川端康成は後に【『伊豆の踊子』はすべて書いた通りであった。事実そのままで虚構はない、あるとすれば省略だけである】と語っている。

(文責渡邉道英)