会員の原三郎さん、
100 歳のお誕生日おめでとうございます!

5月24日に父が無事100歳の誕生日を迎えることができまし た。幸い健康状態も良好です。まだ本人も私たち家族も実感がわき ませんが、100という数字の重みをしみじみ感じています。

10年近く前、父の先輩が99歳で亡くなったという悲報に、 「95歳から先が大変なんだ。すごい。」と言っていたのをよく覚え ています。どうして、父にそれがわかったのか、不思議ですが、父 が予測したとおり90代の後半は健康維持に一層気配りが必要だと 痛感しました。本人の気力と生命力に感心します。

父の誕生日当日、朝一番に近所の方が沢山のピンクのバラとカー ドを持って来て下さったのには感激しました。その後、家族でKew GardensにHappy 100th Birthday等の風船とホームメードケーキ にバースデーキャンドルを立てて持って行って、お祝いしました。 午後には隣りの子供たちがHappy Birthdayを合唱しに来てくれまし た。それは、素晴らしいプレセントでした。その後も色々な方々か ら、誕生日カードや、贈物が届き、父にとってとても楽しい一日だ ったと思います。東京から移住して14年。父もまさかロンドンで 100歳の誕生日を近所の方々とお祝いするとは思ってもみなかっ たと思います。

父は、今だに絵を描くのを続けているので、当日もプレゼントに 頂いたパステルと画用紙で早速静物画を描いて楽しんでいました。 姉のお友達が”I am 100” というバッジを送ってくださったので、 それを毎日つけているのですが、それを見るたびに「100歳って僕 か?ビックリだな。」と言っています。自分では80歳位に感じてい るそうです。

長寿の秘訣は、と父はよく聞かれます。「日本人だからでしょ うね。」という方も沢山いらっしゃいます。「日本は長寿の国だ し、日本食は健康に良いから」と。でも、結局は本人の健康管理と mindsetかな、とも思います。父は東京に住んでいた時から健康の ため毎日散歩に行っていました。また、物事にこだわらない性格な ので、ストレスがたまらないのが幸いしていると思います。あたり が柔らかく誰にもニコニコして接するので、絵画教室の先生にも、 クラスメートにも、近所の方々にも姉と私の友達にも好かれていま す。それが功を奏しているのかも知れません。

とにかく、やっと100歳になりましたので、この先は本人と神 様しだいだと思っています。皆様のご配慮とご親切に深く感謝いた します。

原信子