二水会

● 2022 年 1 月の報告●

講 師:伊東敬行(いとうのりゆき、二水会幹事) 演 題:僕の見た中国(2016・17 年上海) 参加人数:55 名

今月は、幹事である私が講師を務めさせていただきました。 COVD-19 により行事が減少し、講師を依頼できる方との出会 いが少なくなってしまったため、「もはや自分が話をするしかな い」と決断したものでした。また、個人の経験をお話するこ とにより、参加されている方の中から、過去の経験などをお 話いただける方が出てくるかもしれない、との期待もありまし た。(講師を引き受けてくださる方の自薦・他薦をお待ちしてい ます!!) しばらく前から、講師をするとすれば、年末年始の休暇を挟 んだ 1 月しかない、と思っていました。そして、皆さんの前で トチらないように、いい話をしたいと思い、冬季休暇第 1 日目、 クリスマスの日より準備をスタートしました。まず手に取った のは、D・カーネギー「話し方入門」。これで 1 月二水会の成 功は約束されたも同然だ、と思って読み始めました。しかし、 読み終わってわかったのは、自分が話したいテーマがあって、 小手先のテクニックにこだわらず、聴衆に訴えかければいい話 ができることと、準備・練習が大切だということでした。それ はそうですね、正直そんな気がしました。でも、その本を読 んだことで、準備の第一段階を達成という気もしてきました。 年末年始には、多くの自由な時間がありましたが、昨年夏頃 にアクシデントでパソコンのハードディスクのデータが消えてし まったため、当時のメールや写真を壊れたデータから復旧するところから始めなければなりませんでした。何日も費やさざ るをえなかったため、次第に焦りを感じましたが、一方で、過 去のデータをいろいろ見ることにより、数年前の当時の記憶を 掘り起こす時間にもなった気がしました。 写真を整理したり、また、頭の中で考える中で、伝えたい内 容がまとまっていきました。テレビや新聞では出てこない、現 地の雰囲気や空気を伝えられればと思いました。仕事上で感 じた中国の経済成長のスピードや国土の広さはとても印象深 いものでしたが、現地で知り合った友人や中国語の先生と交 わした会話、訪ねた場所で見たことなどは、それに勝るとも 劣らず貴重な経験となりました。私が交流を深めた人たちは、 中国の総人口を考えれば、ごく僅かな人数ですし、中国語を 話せず日本語を母国語とする私の行動を起点として得られる 情報は限られた範囲と思いながらも、反日的な話や態度を感 じることは全くなく、むしろ、日本を好意的に見ている、いや、 羨ましく思っている人たちばかりであったことに対して驚くばか りでした。 最近よく思うのは、現在見ている姿は過去から来ているもの の、現在の姿が未来永劫同じ姿で続くことはない、というこ とです。過去の歴史で起こった出来事から現在につながってい るのため、私たちはそれが「正しい」、または「当然」だと思 いがちですが、その時間軸で見た場合には正しいように見え ても、未来を含めたもっと長い時間軸で見ると、現在の姿は 違って見えてくることもあるかもしれない、そんな風に思うこ とがよくあります。 未来に何が起こるか、確かなことは誰にもわかりませんが、 2022 年という年が皆様にとって健康でいい一年になることを 願いつつ、また、講師の引き受け手が順番待ちになるぐらい 現れることを期待したいと思います!(伊東ノリ)

● 2 月二水会のご案内●


日 時:2 月 9 日(水)午後 8 時より

演 題:新幹線誕生ものがたり

講 師:上野直之様

https://forms.gle/Poo62mopYYLM9UCN9