テニスの「大阪なおみ」さんの言動に感心していました!

今回の「全仏オープンテニス」の問題も単にテニスの中だけの 問題では無く、彼女の人間としての広く、深い観点から思考し た行動であったと考えていました。人種差別問題は元より、貧 富の問題、権力者と弱者の問題、そうした「社会の公平で無い 状態」に憤りと抵抗をしていたものと考えます。「何が四大テニ ス大会」か?記者会見を拒否したと罰金制裁を科し、テニスの 四大大会(オーストラリア大会、全仏大会、全米大会、そしてウ インブルドン選手権大会)から閉め出すとも報道されていた。 賢明な大阪選手は自らの行動が全仏テニス大会に参加してい る仲間達に迷惑をかけたと判断、同大会を棄権すると決断。 そして『全米テニス大会』『オーストラリアテニス大会』の覇者 が、しばらく参加せず休戦する旨宣言した。誠に勇気のいる決 断であった。通常なら名声も金銭も十分手にした状態であり、 多少の不満は容認して人生を謳歌する選手達が殆どでしょう が、大阪さんは容認出来ないで自らの信念を曲げなかったもの と思います。今日スポーツが企業化し、莫大な契約金が支払わ れ、アマチュアとプロの垣根も無くなって居ります。 ともあれ、高額な契約金はじめ広告料金が私ども庶民との意 識に隔たりを大きくし、理解の範中にない有り様です。この裏 返しとして記者の皆さん(新聞、雑誌、報道各社に所属)たち は、こうした有名人達から何でも聞く権利がある?と勘違い、根 掘り葉掘り質問を浴びせかかる。どちらかと言うと、「大坂なおみ」さんのような生真面目で、不器用?な人は緊張のあまり、ノ イローゼ気味になってしまう。我々の若い頃は『大宅壮一』さん など記者クラブで論陣を張るメンバーお一人お一人が、節度を 重んじ精度の高い言動でもって、聞いている私ども庶民に真実 を伝えておられたように思います。今回の問題も早々と当事者 たちが自らの反省や、新たな在り方を模索する旨表明したこと は素晴らしいことであった。

フランス大会の責任者が『大坂なおみさんが一日も早い回復 をして、来年のフランス大会に参加してください』とまで陳述。 それは目前になって迫っているいている「ウィンブルドン大会」 の組織委員会は、発祥の地でもあって、自らが最も痛切に感じ ているはずです。彼女の出場が無い「ウインブルドン大会」に 行きたいとは思いません。15年に亘って長い行列を作ってきた 大勢のテニス・ファンも同じだろうと考えます。伝統あるテニス のメッカとも言うべきウインブルドンの奢りであると私は思い ます。『大阪なおみ』さんが出場するまでウインブルドンには行 きません。皆様方は如何お考えでしょう? 今後は我が地元(愛媛県松山市出身の)マスターズ優勝者『松 山英機プロ』が出場する「THE OPEN」(全英プロゴルフ)に応援 しに行くことが最大の楽しみです。

渡邉道英拝