行ってきましたUZBEKISTAN第2弾

食事は最初のころはまあまあと思ったのだが、どこに行ってもほとんど同じで飽きてしまった。最初がナス、トマト、キュウリとかのサラダ。次はカボチャ、マッシュルームとかのスープ。次は肉と野菜とかコメ。最後はケーキ。問題はスープとかメインがちっとも熱くないことだ。一度同行者がウエイターに冷たいのでマイクロウエーブで暖かくして、と頼んだら、No Englishというのが答えだった。しかしここの食べ物全部がまずいのではない。ここの名物料理Plovは巨大な中華鍋みたいなものでコメを野菜と肉で炒めて蓋をして煮る、というもの。インド料理のビリアニとかに似ている。レストランの中に入る前に庭で料理しているところを見せてくれて、蓋をし、これから二、三十分煮るということだったので、これは熱々を食べさせてくれるのかと期待したが、メインとして出てきたものはやはり冷めていた。前に作っておいたものを出したに違いない。味は悪くなかったのにまた残念。

数回自分たちで食べたランチはものすごく安くおいしかった。ランチ時はカフェもあるが、屋台みたいなのでサムーサを売っていた。美味しそうだけれど、中身は肉なのか野菜なのか知りたくて、私たち数人で屋台を囲んで中身は何、と聞いてみたが要領が得られず、みんなでどうする?買う?とかしゃべっていたら、横から地元の人が来てあっという間に全部買っていってしまった。確か10近くはあったのに、いっぺんに全部なくなってしまった。後で考えてみたら野菜のサムーサなどあるはずがなかったのに。一つ三千スム(30ペンス)しかせず、おいしそうだったのに。そこで近くのカフェで私たち10人ほどが食べることにした。例によって最初サラダ、次スープ、お茶とパンという軽いものだったが、とても美味しかった。ところがだれも食べる前はいくらなのか知らなかった。たぶん高いはずはないので食べてしまって、いざ払うということになり、値段を聞いてびっくり。一人18000スム。つまり1.8ポンドほどだった。

この経験から次の日にはブハラのバザーの近くの店でサムーサを売っていたので食べてみた。ここのは前に食べそこなったのより少し小さめで値段は2000スム(20ペンス)。マイクロウェーブで温めてもらった。ちょっとしなっとなるのではないかと思っただが、食べてみるとまだ外側のペイストリーはパリパリしていてとても美味しかった。そこでもう一つ買って食べた。この日のランチはつまり40ペンスだった。

中華料理屋はあるはず、と思ったがこの国では一度も見かけなかった。代わりにタシケントのホテルの近くで寿司屋(みたいなもの)を見かけた。奇妙な小屋みたなもので、四面に寿司らしきものの写真が貼ってある。中を見ると二、三人がカウンターの中で暇そうにしているが、客らしきものは見えなかった。食事時ではない時間だったからだろう。値段を確かめなかったのが残念。

朝食は最後のタシケントのホテルのものは素晴らしかった。なん十種類ものサラダ、果物、パン、ヨーグルト、ハム、ソーセージ。ジュースも色とりどりオムレツもこれは熱々のものが食べられた。夕食もこれだったらいいのに、と考えたのは私一人ではないだろう。レストランではワインは二万から三万。ほとんどは飲めるけれど、一度ひどいものがあった。ビールはチェコ産でこのほうが少し安いし、おいしいので後半はビールにした。大きいので(500㏄かもっと)私たちは半分づつでちょうどよかった。時にはウオッカも出てきて、これはものすごく強い。

 

街はタシケントなど道路掃除人が沢山いる。ちょうど落ち葉の季節だったので、長い棒で木をたたいて枯れ葉を落として掃除をしている。全体に落書きなどはなく、ゴミもロンドンほどは落ちていない。乞食とかホームレスもほとんど見なかった。これは私たちが旅行者でそういうところは見せなかったのかもしれないけれど、バザールでの食物は安いし、あまり貧乏くさい国ではなかった。

 

旅の途中一日7、8時間バスで行くことがあり、最初の三分の二ぐらいはドイツの援助でできた素晴らしくいい道だったが、後の三分の一位は穴だらけのデコボコ道でバスは大穴をよけながらヨロヨロと行く。タシケントは見抜き通りでも片側4,5車線とゆったりしている。車もなかなか多く、ほとんどは白い。夏暑いから白いのだとガイドが言っていたけれど、冷房車はないのだろうか。タシケントの町は夜になるとイルミネーションできれい。これはクリスマスだから、ということではなく、一年中なんだと思う。クリスマスツリーはタシケントで一、二回見ただけだった。

バス旅行の途中でたぶんタジキスタンだと思うけれど、国境の近くにバスが止まった。もちろんトイレ休憩だったが、国境というのはだれも住んでいない砂漠が広がっているだけ。どういうことかちょっと離れたところにやけにみすぼらしい建物があって、上にWCと書いてある。もちろん私たちはトイレに千スム払ったところだけれど、国境を越えてあそこに行けば番人もいないことだし、タダだったのだろうか。           (SK)

To be continued.