紅葉会
11月紅葉会の報告
期日: 2019年11月28日(木)
司会 ギブソン小池和子
受付 古沢いく子、デービス志保子
会計 フィップス勢津子
お茶 竹内みどり、有志 ブリング&バイ ジョンソン妙子、藤田幸子
記録 マケイラ可奈
参加人数 : 会員30人 非会員4人 合計34人
会場:Bloomsbury Central Baptist Church 地下1階
第2部講師は、料理研究家、写真家、執筆家の横山明美さ んに、「できます!と言い続ける人生」と題してお話しいただ いた。 北海道出身の明美さんは子供の頃、両親の離婚や赤面症で 内向的な性格のためか、学校で毎日いじめを受けていた。 だがある日学校の先生のアドバイスで始めた「縄跳び」を誰より上手にできるようになった時から自信を持てるようになり、周りも彼女を見直していじめも減った。 24歳の時に日本食レストランの就労ビザで札幌—ロンドン 直送で英国入り。そのレストランにはたくさん有名人のお客さんが来ており、その中に当時の彼氏を追ってロンドンに家を買ったティナ ターナーがいた。
仏教徒でもありoriental料 理好きなティナがプライベートシェフを探していると聞き、 即“やります!”といって雇われる。その後会社員としても勤務 しながら、英国に関する面白い切り口の本、例えば英国の兵隊などの制服を克明に調べた本などを書き日本で出版。 そして執筆活動の傍ら、誘われて始めた和食惣菜クッキング 教室の講師業が評判になり、メディアにも取り上げられる。そ れをきっかけに、富裕層のプライベートダイニングも手がけ るようになり、和食料理研究家として英国や日本のテレビに も出演。 さらに近年は豪華客船クイーンエリザベス号に和食ゲストシ ェフとして乗船。日本酒の蔵元と日本食をプロモートするな どの活動を行っている。しかしQE号では、突然の依頼でラ ーメン50食のランチを鳥ガラのない状態で本格作成しなけ ればならないなど、食材が常に不足している中で、アイデア と機転で困難を楽しみに変えている。
こうした幸運に恵まれた明美さんは、努力なしのトントン拍 子で来たような感じがするが、実はたゆまぬ勉強を続けなが らの配信という。日本で調理師学校に通って免許を取り、寿司屋では板さんに頼み込んで教えてもらったり、蕎麦屋でそ ば打ちを習ったりと技を磨く一方、本物の味を知るために味噌、醤油なども手作りしている。 明美さんによると、いいお話ややって見たいことが舞い込ん で来た時は即座に“はいできます”と受けると、なんとかでき てしまうものだという。もちろん能力も人並み以上におありに なるのだが、これまでの幸運と成功の秘訣はそのポジティブ な姿勢とたゆまぬ努力の賜物とも言えそうだ。 また明美さんの大好きなことの1つが、秘境探検。シロクマ を見に北極圏へ、ベンガル虎を見にインドへといった旅の中 で、ガラパゴス島での経験は彼女の人生観を変えるほどのものだった。そこで見たのは動物たちが日々生まれては死んでいく姿だったという。以来地球環境をどうしたらよくできる かという事にも深い興味を寄せている。
最後に明美さんがこれまでの人生で学び、モットーとしてい ることは、
♢ 人と同じことをしない
♢ なんでもpassionを持ってやる
♢ 自分が大好きになること
♢ 自分が習得した技術や能力、知識は必ずいつか役立つ
♢ 過去を振り返り後悔しない
♢ 愚痴を言わない
♢ 前向きな人間になる
【講演者への質問事項】
❶ 問い:毎日朝昼晩何を食べていますか?
答え:今は朝食をやめ1日2食。あり合わせのものでおにぎりや簡単なお寿司などを作って食べている。
❷ 問い:なぜイギリスへ来ようと思ったのですか?
答え:英国のファッションとブリテッシュロックが大好きだった
▷紅葉会1月お知らせ 1月23日(木)新年会詳細は追ってお知らせいたします。
▷訂正とお詫び 10月のゲストグレアムローレンスさんの講演の記事の中で 下記2点が間違っていました。
1. 「日本の大学院を卒業」とあるのは「日本の4年制大学を卒業」です。
2. 日本へ再訪するきっかけとなった事故で折ったのは「 歯」ではなく「鼻」です。
から。
以上、お詫びして訂正いたします。